毎日が楽しくなる!視能訓練士がお薦め【こどもめがねの楽しみ方】

毎日が楽しくなる!視能訓練士がお薦め【こどもめがねの楽しみ方】

毎日が楽しくなる!視能訓練士がお薦め【こどもめがねの楽しみ方】

 

こんにちは、視能訓練士の平良です。

小児眼科でお子様の検査や訓練を担当させていただいています。

トマトグラッシーズを選ぶ方の中には、弱視や斜視治療のために装用するお子様も多いと思います。

今日は、私が保護者様にいつもお伝えしている、【こどもめがねの楽しみ方】についてお話しします。

 

「かけてからが始まりだよ!」

 

弱視や斜視と診断されて、治療用メガネの装用を指示された保護者様の中には、ショックを受けたり

「おしゃれなものを選ばなきゃ!」とメガネ選びに慎重になる方も少なくありません。

治療用メガネは処方箋に基づいて作られるわけですが、メガネ店で注文後約1週間~10日間程度で完成します。

トマトグラッシーズを選んだお子様の受診もとても多いですよ!

 

 

「かけてくれるかな?」「保育園でも大丈夫かな」と様々なご心配もあるかと思いますが、

私はいつも外来で「かけてからがすべての始まり!楽しんでいきましょう!」と保護者様にお話ししています。

 

 

 

こどもめがねの楽しみ方とは

 

楽しみ方、それは「メガネをかけ始めてから変わったお子様の様子」を発見することです。

私は来院されるたびに、保護者様にヒアリングしています。

「どんな小さなことでも良いです。何か変わったなと思う様子、ありますか?」

 

 

 

多くの方が「うーん、特にないですけど…」と戸惑われますが、詳しくヒアリングしていると…

これがたくさんあるんです!

これまでうかがってきた事例をいくつか紹介します。

 

  • 「帰り道に時間がかかるように」

お家へ歩いて帰る道。メガネをかけるようになってから、道端の花や草・虫などをじーっと見たり

座り込んだりして、とても時間がかかるようになったという保護者様。

これまでぼやけて見えていたものがはっきり見えて「なんだろうこれは?」と興味津々に観察している

お子様の情景が思い浮かぶようですね。

 

 

 

 

 

  • 「顔のシミをとろうと…」

抱っこすると保護者様の顔に手を伸ばして、なにやら顔から何かをとろうとするという2歳児。

「私の顔のシミを汚れだと思ったみたいで懸命に取ろうとするんですよ」と苦笑い。

なんて可愛らしいシーンなのでしょう。よく見えるからこその反応ですね。

 

 

 

 

  • 「メガネをとると怒る」

一日じゅうお子様がすすんでメガネをかける。そろそろ寝たかな?と思いはずそうとするとパッと起きて「めがね~!」と泣いて怒るんですよ、という2歳児の保護者様。幼くても見える嬉しさをきちんと感じ取って

いるんですね。子どもってすごい!と思います。

 

  • 「丁寧にかけはずしするように…」

最初はメガネを投げたりすることもあったけど、いまでは両手で丁寧にかけはずしするようになったという

4歳児の保護者様。きちんと両手で丁寧にかけた方が気持ちが良い、と徐々に理解してくれたのですね。

とても嬉しい成長です。

 

ここでは特徴的な事例をご紹介しましたが、もっとささいな、ささやかな変化でよいのです。

心豊かに成長する子どもたちの日常の変化を発見する。

いましか出来ないかもしれない、こどもめがねの楽しみ方です。

 

こどもめがねは、お子様自身の心豊かな成長をたすけてくれるツールです。

すぐピンと来ない方も多いと思いますが、眼鏡レンズを通して届くクリアな像は、

子どもたちの眼と脳をスクスクと育ててくれます。

1歳でも、10歳でも。

きっとめがねと共にある日常で、素敵な成長をしてくれています。

 

愛おしいお子様の変化、発見してみてくださいね。

 

 

 

 

平良美津子 視能訓練士 PROFILE

 

 

北九州市出身/大分視能訓練士専門学校卒業。北九州市立若松病院などで勤務後、1年間トラックドライバー。医療法人大里眼科クリニック(北九州市門司区)勤務、師と仰ぐ辰巳貞子先生のもとで小児眼科を学ぶ。福岡市立こども病院眼科を経て、一般社団法人みるみるプロジェクトを有志らと共に設立。検査/訓練に立ち会った患児はのべ1万5千人以上。現在複数の眼科クリニックで勤務。後進の視能訓練士育成/異業種交流(弱視就学支援・eスポーツ研究等)/弱視早期発見活動に積極的に関わる。日本視能訓練士協会会員/日本弱視斜視学会会員/一般社団法人みるみるプロジェクト参与/福岡eスポーツリサーチコンソーシアム参画会員。みるみるプロジェクト https://mirumirunet.com/